ポール・マッカートニーのベース2009-09-12 16:44

ザ・ビートルズ、リマスターCDについてのつづき(その2)。

***
パートごとの音の分離が良くなって、
失われたものがあるのは確かとしても、
ポールのベースラインに耳をすませてきた者にとっては
このリマスター版は本当に福音。

例えば『Taxman』。
『ザ・ビートルズ・ベース~マッカートニー・スタイル』(白夜書房)で
譜面を見るまで気づかずにいたあの「16分音符の2度打ち」が
ものすごくクリアに聞き取れる。

何でこんなラインを思いつくのか...。
1度意識してしまうとそうとしか聞こえなくなるんだけど、
まさに天才。

ただ、天才はトリッキーなフレージング故ではなくて、
例えば『While My Guitar Gently Weeps』。

ヘヴィーかつ重厚で、しかもグルーヴィー。
ジョージのライブも含めたくさんのベーシストが
この曲にチャレンジしているけれど、
オリジナルを超える演奏はないでしょう。

で、さらに挙げるなら『Something』なんだけれど
これって「ポールの名演はジョージの曲に集中している」という
有名な話をなぞってるだけなんでこれ以上はやめましょう。

# とは言っても、個人的なベストは、
# ウィングスの『心のラヴ・ソング』で不動。

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